アンナ・フレンチ(Anna French)は
鎌倉山にある素敵な一軒家。可愛いい絵の看板と塀の上のガーゴイルが目印である。
レモンが実るイタリア風の緑豊かな庭。白いガーデンチェアが置かれた広いテラス。それを囲むようにアーチで縁取られたサンルーム。アンティーク家具やオーナー手作りのシルクフラワーが優しい空間を演出するダイニグルーム。
メインストリートは直ぐそばなのに、静けさが漂う。
秋の昼下がりに頂くランチは、テラスがとても気持良い。
(
一軒家カフェ、
洋館カフェ)


優しい色合いのシルクフラワー


午後の陽だまりが美しいサンルーム





手作りソーセージのランチ
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テーマ:cafe - ジャンル:グルメ
サン・ジャン・カップ・フェラは、奇跡のように美しいこの世の楽園とも言うべきコートダジュールの中でも、屈指の高級別荘地である。その最も眺めの良い場所に建つ、淡いパステルピンクに彩られた
ロスチャイルド邸は、大富豪夫人のロマンティックな夢をそのまま具現したかのようである。ガイド付きで見学する室内は、隅々までこだわり抜いた甘く優美な装飾に包まれている。
季節の花が咲くフランス式庭園の噴水は、音楽に合わせて様々な形に水が踊る。アジュールブルーの海を見渡すイタリア式庭園が特に素晴らしい。初めて訪れた時の胸の高鳴りを今も忘れることができない。
貴族や著名人の大邸宅がその華を競い合う岬には、隣のボーリュー・シュル・メールまで海辺の遊歩道が続いている。
ニースはリヴィエラの女王と言われているが、私は勝手にモナコがキングで、
サン・ジャン・カップ・フェラはプリンセス、後述するヴィラ・ケリロスのあるボーリュー・シュル・メールはプリンスではないかと思っている。

晴れた日の
ロスチャイルド邸
音楽に合わせて水が踊る噴水



イタリア式庭園に配された様々な彫刻



遠くヴィラ・ケリロスを見下ろすテラスより

岬に競い合う華やかな大邸宅の数々

海辺の遊歩道沿いの美しい邸宅
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テーマ:フランス - ジャンル:旅行
ヴィラ・ケリロス(Villa Kerylos)はコートダジュールの穏かな湾の先、小さな岬ににある。20世紀初頭に考古学者が古代ギリシャの邸宅を模して建てたと言う。海をモチーフにしたモザイクの床や、白く輝く大理石の柱、ハチミツ色の柔らかい照明。時を経てもなお洗練された空間は少しも色褪せては見えない。ほんのつかの間でも訪れた旅人は、この館に静かに流れてゆく時の一部になれる。
ヴィラ・ケリロスのある
ボーリュー・シュル・メールからサン・ジャン・カップ・フェラへ続く海辺の遊歩道は30分程の美しい散歩道である。コートダジュールへ行く度に、ロスチャイルド邸と合わせて再訪したくなるお気に入りの場所である。

アジュールブルーの海に映える白い
ヴィラ・ケリロス



海をモチーフにした美しいモザイク



ハチミツ色の照明が優しい室内
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テーマ:ヨーロッパ旅行記 - ジャンル:旅行
ボーリュー・シュル・メールはコートダジュールの中でも最も穏かな湾に面していて、非常に洗練された雰囲気を持つ。岬にはヴィラ・ケリロスがあり、白いカジノは繊細なシュガークラフトを思わせる。
ここには二つの美しいホテルがある。一つは、ラ・レゼルヴ・ド・ボーリュー(La Reserve de Beaulieu)、もう一つは
ル・メトロポール(Le Metropole)。どちらもエレガントで甲乙付け難いが、私は手持ちのガイドブックに載っていた
ル・メトロポールに泊まった。
美しいパレスを思わせる建築だが、明るいインテリアで堅苦しさは無い。
アジュールブルーに輝く地中海に面した部屋のバルコニーでは、ニースの喧騒もモナコの華々しさも忘れてしまう。
静かな大人の休日にふさわしいホテルであった。


美しいカジノ

部屋のバルコニーからの眺め

明るいインテリアの部屋


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フランスには、美しいヨーロッパの中でも一際美しい村々が沢山ある。それぞれが変化に富んでいて良く手入れをされている。
特に美しい村々が集中しているのが、フランス中部の
ケルシー地方である。どの村もアクセスが非常に悪く、旅人を悩ませている。その中の一つである
コンクには、行きはロデス(Rodez)から一日に1本しかないスクールバスに乗って行った。
夕日に染められて薔薇色に輝く村が見えた時、一瞬にして幻想的な村の虜になった。この村が私を呼び寄せてくれたような気がした。
いつものごとくその全てを味わい尽くすように、道を歩き始めた。
村を様々な角度から眺めた。高台から望む村は、まるで眠り姫のように、遥か昔からそこだけ時が止まっているかのように見えた。
翌朝、また一歩一歩いとおしみながら歩き、一つ一つ美しさを愛でた。
帰りの時間が迫っていた。どれだけ目に、心にそれを焼き付けようとしても幻のように儚い。
私はいつかまた戻ってくることをそっと村に約束した。その美しさを確かめるために。







コンクでは村一番の4★ホテル、
グランドホテル・サント・フォア(Grand Hotel Ste-foy)に泊まった。鳥が囀る中庭を持つチャーミングなホテルであった。

鳥が囀る中庭
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サン・シルク・ラポピーはフランスでコンクと並んで最も美しい村と言われる。
ずっと以前まだ日本のガイドブックに紹介されていなかった頃、建築の専門書である「ヨーロッパの集落デザイン」(井上裕・浩子著 グラフィック社)で初めてその存在を知った。
満を持して不便な
ケルシー地方の珠玉の村々を巡る旅をした時、ようやく訪れる事ができた。フィジャックからバスに乗って1時間で村の最寄駅に着き、そこから徒歩で30分程かかる。
想像していた通りとても美しい村だった。コンクの神秘的な美しさとは違って、とても可愛らしい佇まいであった。村の通りには花が飾られ、石造りの壁には蔦の緑が映える。その細い入り組んだ路地を彷徨うのはとても楽しい。村は迷子にならない大きさなので、安心して彷徨うことができる。
そうしながら、しっかりと美味しそうなレストランを見つけて、ランチをした。
確かグルメット・
ケルシーという名の店で、そこを選んだ理由は、近くの名産品のフォアグラを使ったオードブルに惹かれたためであった。料理の写真を少し撮るようになったのはつい最近で、今となっては、味も思い出せない。フォアグラのテリーヌとポワレを同時に味わえて満足したおぼろげな記憶がある。旅日記には「フォアグラ3種、カナルロティのフィグソース、ヤギのチーズ、ポワールのコンポート」と書いてある。やはり、写真に勝る旅の記録は無い。
個人的には、ラポピーよりコンクのほうが好みであった。が、ラポピーもまたいつか再訪したい美しい村の一つである。







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フランスの美しい村ロカマドゥールは一幅の絵のような姿で、私を待っていた。
フィジャックから急行で30分の最寄り駅から、旧市街のロスピタレ村まで約6km、さらにそこから一本道をしばらく歩いて、ようやく辿り着くことができる。行きは最寄り駅からタクシーを呼んでロスピタレ村に向かった。
ここから遥か向こうに望む
ロカマドゥールは想像していた以上に美しかった。緑のうねりの向こうに断崖絶壁を背負うように小さな村が見える。絶壁に張り付くように建つ聖堂があり、その頂上に城がある。距離感を失わせる風景であった。それを楽しみながら、一本道を歩いて少しずつ
ロカマドゥールに近づいて行った。
村に着くと、サン・ソヴール・バジリカ聖堂まで216段の巡礼者の階段を上って行った。中世の巡礼者たちは罪を悔い改めるため、両膝だけで上ったと言う。私は普段、駅の階段さえ上がろうとしないのに、旅先では嬉々として上って行く。美しい聖堂を見た後、城の天辺までさらに上がり、そこから先程辿ってきた一本道を眺め満足した。
ロスピタレ村まで戻り、
ロカマドゥールの全景を眺めるテラスでゆっくりお茶を楽しんだ。その小さなホテル兼レストランのスタッフに、帰りのタクシーを呼んでもらった。が、村中のタクシーに問い合わせても、全て予約済みで1台もつかまらないと言う。小さな村に押し寄せる観光客の多さをすっかり忘れていた。帰りの電車の時刻が迫ってきて、どうしようかと思案していると、「5分待ってて。ドライバーを見つけてくるから。」とスタッフが言って外に出て行った。他のスタッフがこちらを見てウィンクをしている。
しばらくすると、「ドライバーを探してくる」と言っていた彼が、自ら運転して来て駅まで送ってあげると言う。粋な計らいに素直に甘えた。駅に着いてお金を渡そうとしても決して受け取ろうとせず、「またこの村に来てくれれば嬉しい。」と言い、爽やかに去って行った。
美しい
ロカマドゥールは、この想い出と共に、私の心のアルバムに今も刻まれている。

ロスピタレ村から望む
ロカマドゥールの全景


絶壁に張り付くように建つ聖堂

城からの眺め
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舌を噛みそうな名前の
シャトー・ヴィギエール・ドゥ・ロイは
フィジャック(
Figeac)にある美しいホテルである。由緒ある城をそのままホテルにしてあり、緑茂るパティオや優美なサロンの数々、チェスルームまである。設備も整っていて、屋外プールやジャグジーもある。
私の泊まった部屋は、離れ形式の部屋で「Anne de Beaujeu」と言う名前だった。ピンクの花柄のファブリックが女性的で、天蓋付きのベットも楽しい。
フィジャックを起点にケルシー地方の美しい村々をまわるには最高のホテルであった。
このホテルもアラン・デュカス代表の
シャトー・ホテル・ド・フランスに加盟している。

美しいパティオの椅子で休むのも良い

優美なサロン

チェスルーム

女性的なインテリアの部屋

プール横の寝椅子が置かれたテラス

寝椅子に寝転んで見た青空
フィジャックはとても美しい町だった。ロゼッタストーンを解読したシャンポリオンの故郷だと言う。
ツーリスト・インフォメーション作成の地図は良く出来ていて、それを見ながら町を歩いた。道の分岐点には鍵マークの看板があり、素敵なルートを通りながら、迷わないで
フィジャックの見所に行けるようになっていた。

高台から眺めた
フィジャックの町

風情のある通りの数々

エクリチュール広場にはロゼッタストーンの複製がある
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テーマ:海外旅行 - ジャンル:旅行
ポルトガルは私にとって不思議な国だ。スペインの隣にあるのに、人々の気質は全く異なる。とても素朴で、大人しそうな印象を受ける。この国特有のカラフルで可愛らしい建物や暖かい雰囲気は、私に気負わない旅をさせてくれる。ヨーロッパの西の端にあるのに、どこか懐かしい国だ。
2度目の
ポルトガルの旅は、
ポルトから入ろうと決めていた。
ポルトは北部にある
ポルトガル第2の都市であり、
ポルト酒の産地としても名高い。そもそも
ポルトガル発祥の地であると言う。美しさもリスボンに負けてはいない。対岸からドウロ川越しに見る圧巻の眺めは、かつて大航海時代に覇権を争っていた国の名残を今に伝えている。
世界遺産に登録されている歴史地区には見所も多く、丘の上のカテドラルからは街を見渡すことができる。
歩き疲れたら、素晴らしい建築の書店で本を眺めたり、アール・ヌーヴォー風のインテリアが美しいカフェでお茶を楽しむのがお勧めである。

ドウロ川に架かるドン・ルイス1世橋

対岸から眺める
ポルトの歴史地区


カテドラルから見渡す街


美しい階段のある書店レロ・イ・イルマオン アズレージョが美しいサン・ベント駅

アール・ヌーヴォー風のインテリアが美しいカフェ、マジェスティック(Majestic)
ポルト酒を造っているワイナリーでの一枚
ドウロ川を挟んで歴史地区の対岸はヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアと呼ばれ、
ポルト酒を造る多くのワイナリーが並んでいる。
ポルトで泊まったホテル、インファンテ・デ・ザグレス(Hotel Infante de Sagres)についてはカテゴリー「海外の美しいホテル」の中で、2007年11月12日の日記に記載しています。
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テーマ:ヨーロッパ旅行記 - ジャンル:旅行
どうしても行きたかった
ボン・ジェズス、
ブラガ、
ギマランイスへ行くエクスカージョン(ポルト発バスツアー)が、定員に満たず催行されなかった。急遽タクシーを1日雇い、プライベートツアーで行くことになった。予想外の出費だったが、ポルトまで来てこれらを見ないで帰る訳には行かない。
朝、約束の時間にピカピカのベンツのお迎えが来た。ドライバーも感じの良い青年であった。
まず、
ギマランイスへ向かった。到着後エクスカージョンの癖で、何分後に車に戻ってくれば良いか聞くと、「お好きなだけ。僕はずっと待っています。」とのこと。そうか、プライベートツアーは私の好きなように全て決められるのだ。時間に制約されないというのは素晴らしい。エクスカージョンには色々な国の人々と話ができる良さがあるが、自分の好きなペースで動くことは出来ない。
じっくり見学し満足して、次は
ボン・ジェズスへ向かった。ここは一番行きたかった場所である。丘の上の教会へと続く大階段の装飾が美しい。どことなく大好きなイタリア式庭園を思い出させる。黒ずんだ彫刻の風情が良い。一つ一つ愛でながら上って行き、教会の見学後、同じようにしながら階段を下りて来た。
最後は
ブラガへ行き、そこでランチをした。素朴なポルトガル料理を食べた。この町は小さいながらも美しい見所が多かった。
プライベートツアーを終えて、つくづくヨーロッパは、車でゆっくり気が向くまま旅をするのが一番だと改めて感じた。(旅情を感じさせてくれる列車の旅も大好きだけど・・・)
ギマランイスの
ブラガンサ公爵館
ギマランイスのオリベイラ広場
ギマランイスのアルベルト・サンバイオ美術館
ボン・ジェズスの大階段

美しい彫刻の数々

ブラガの旧大司教館
ブラガのビスカイニョス博物館
ブラガのビスカイニョス博物館の庭園

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インファンテ・デ・ザグレスは
ポルトで最高の格式を誇るホテルである。
ロビーには味わい深いアンティーク家具が置かれ、繊細なアイアン飾りが施されたガラス扉の向こうに静かなパティオがある。ステンドグラスが美しい階段を上ると、円形の吹き抜けを持つホールがあり、アイアンの手摺越しに下の階を見下ろすことができる。部屋は白を基調にした洗練されたインテリアで纏められている。
ポルトに再訪する時は、また是非泊まりたいと思う美しいホテルであった。

アイアン扉の向こうには静かなパティオがある

歴史を感じさせるアンティーク家具

アイアンの手摺越しに下の階が見下ろすことができる

白を基調にした洗練たれたインテリアの部屋

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パリやバルセロナにある
ピカソ美術館も有名だが、私はコートダジュールの
アンティーブにある
ピカソ美術館が一番好きだ。それは、青く美しい海の上に建つ古い城、グリマルディ城の中にある。
もともとそれ程、ピカソが好きなわけではないが、グリマルディ城の中では、ピカソやその時代の芸術家たちの作品がより輝きを放っているように見える。
初めて訪れた時、城に向かうために海辺の道を歩いていた。その角を曲がったところで、一瞬不思議な感覚に陥った。それがデジャヴだったのか、今でも解らない。もっと、現実なのに白昼夢を見ているような、時の流れが一瞬止まったかのような不思議な感覚であった。
2度目に訪れた時は、その様な感覚に陥ることは無かった。城に着いた時、私は疲れていた。何となくジャン・レ・パンから歩き始め、深い意味も無くひたすら歩き続けて、
アンティーブ岬を歩き抜いて、ようやく城に辿り着いたからであった。普段あまり歩かないのに、何故そんなことをしたのか今でも解らない。美しい海の青さがそうさせたのか、
アンティーブの魔力だったのか・・・。
これを書いていて、肝心なグリマルディ城の姿を2度とも撮り忘れていたことに気づいた。

青く美しい海を眺めながら
アンティーブ岬を歩き抜く


遠くグリマルディ城を望む

不思議な感覚に陥った場所。この角の先にグリマルディ城(
ピカソ美術館)がある。

振り返って見る

青く美しい海に張り出した美術館のテラスにて

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訪れる以前から、
サン・トロペという響きが好きだった。
その日は良く晴れていて、信じられないような海の蒼さが眩しかった。淡いピンクの町並みは可愛らしく、一見静かな港町のように見えた。
だけど、何かが違う。港にはヨットやクルーザーが停泊し、高級車が多い。ポルシェ愛好家の集会があったようで、町の周りにポルシェが続々と集まって来た。こんなにも沢山のポルシェを、一度に見たのは初めてだった。
そう言えば、ブリジット・バルドーにより、華やかなセレブリティが集う高級リゾート地として有名になった町であった。
町並みとのアンバランスな雰囲気に戸惑いを感じながらも、
サン・トロペはどこまでも美しかった。

高台から見た
サン・トロペ
ヨットやクルーザーが停泊する港

信じられないような海の蒼さと淡いピンクの町並み


静かな路地裏の風景

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南イタリア
プーリア州の中でも、一際異彩を放つ町
レッチェ。町にはバロック様式の美しい建築が並び、その華麗な装飾に目を奪われる。特にサンタ・クローチェ聖堂のファサードは、首が痛くなる程見上げていても、飽きることはない。細部まで掘り込まれたユニークな彫像が、見上げる旅人を静かに見下ろしている。
町を歩いて、ちょっと小腹が空いたら、老舗のCAFFE ALVINOで熱々のパンツェロットを頬張るのがお勧めである。これはモッツァレラチーズとトマトが入った揚げパンのようなもので、プーリア名物の一つだと言う。一口食べると、新鮮なモッツァレラがとろけてトマトと一体になって、まるでショウロンポウの肉汁のごとく中から溢れ出した。
日が暮れてからの町は、昼間とは別の顔を持つ。
バロック建築がライトアップされて、やわらかなオレンジ色の灯りに包まれた町を歩いていた時、私は自分が舞台の中にすっぽり入ってしまったかのような気分になった。

サンタ・クローチェ聖堂のファサード

美しい彫刻の数々




ライトアップされた町は、舞台の中にいるような気分にさせる
レッチェでは、サンタ・クローチェ聖堂の正面にある
パトリア・パレス・ホテル(Patria Palace Hotel)に泊まった。部屋には花をモチーフにしたフレスコ画が施され、屋上テラスからはサンタ・クローチェ聖堂のファサードを心ゆくまで眺めることができる。レセプションの対応も感じが良く、この町に相応しい美しいホテルであった。

フレスコ画が美しい部屋


屋上テラスからサンタ・クローチェ聖堂を見る
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ヴィラ・サン・ミケーレ(Villa S.Michele)は、
カプリ島にあるローマ時代の別荘を改築した美術館である。室内にあるアンティーク家具のコレクションも良いが、ここは何といっても、スフィンクスが見下ろすテラスから見る、地中海の眺めが素晴らしい。私が訪れた時は、天気が悪く霧も出ていたが、それでも海は碧かった。霧の中に霞む庭園は、幻想的な美しさに満ちていた。

霧に霞む幻想的な庭園


回廊にある彫刻のコレクション


テラスの奥にスフィンクスが待っている


天気が悪くてもどこまでも碧い地中海
カプリ島へは、ソレントから水中翼船で向かった。入り江では判らなかったが、沖へ出ると海は荒れていた。小さな船は木の葉の様に舞い、荒波は甲板を越えて船室まで入って来た。次第に船内には、緊迫した空気が漂い始めた。嘔吐をする人々が増え、遂に女性が恐怖の余り泣き叫んだ。丁度、映画の「タイタニック」を見た後だったので、私も旅先で命の危険を身近に感じた。以前何かで、ペットボトル1本で人間1人が浮くことを耳にしていたので、飲みかけのペットボトルを必死に抱きしめていた。傍に居たフランス人が、余裕の笑みを浮かべて「大丈夫。心配しなくていい。」と何度も言ってくれた。こういう時に冷静でいられる人になりたいと心から思った。何とか無事
カプリ島に到着し、その後の船は全て欠航になった。

霧に霞む
カプリ島
カプリ島では4★の
ホテル・ラ・パルマ(La Palma)に泊まった。タイルの床が可愛らしい部屋だった。
私は、自他共に認める晴れ女だが、
カプリ島では雨が降り、青の洞窟へ行けなかった。いつか、イスキア島、プローチダ島と共に再訪したい。その時は、フェリーで行くつもりである。
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鎌倉の寺、
浄明寺の敷地に洋館を生かしたカフェテラスがある。石窯で焼いたパンを頂けるため、その名も
石窯ガーデンテラスと言う。外観はそのままに、内装は明るくシンプルにリノベートされている。深い緑に囲まれた広いテラスに出て、良く手入れをされたイギリス風の庭を見ていると、どこか高原のリゾート地にいるような気分になる。花の少ない11月に訪れても、さりげないクリスマスの飾りが目を楽しませてくれた。
(
一軒家カフェ、
洋館カフェ)

それは
浄明寺の門をくぐり、一番上に上ったところにある

手作りパンを売る小さな小屋。カンパーニュが美味しい。


庭から見た外観

シンプルな内装

パンを焼く石窯がある工房

赤く可愛いストーブ

さりげないクリスマスの飾り

良く手入れされたイギリス風の庭

クグロフとミックスベリーのデザート、カプチーノ
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日本で、絶大な人気を誇る印象派の画家モネ。モネが晩年を過ごした家は、パリから70Km程の
ジヴェルニーにある。色とりどりの花に囲まれたローズ色の家は、あたかも印象派の絵画からそのまま抜け出て来たかのようだ。室内には、膨大な浮世絵のコレクションが飾られていて、ダイニングルームの淡いクリームイエローが心地良い雰囲気を醸し出している。
家のまわりには、モネが創り上げた美しい庭園が拡がっている。季節の花々が、絵の具を散らしたかのように咲き乱れ、少し角度を変えただけでも見えてくる風景が全く異なる。
花の庭の向こうに、モネが最も愛した
睡蓮の池がある。陽の光の変化に刻々と移り変わる瞬間の色を、全て留めるかのように描き続けたモネ。この池を見ていると、彼が描きたかったものが、ほんの少しだけ解るような気がした。

角度により見えてくる風景が全く異なる







刻々と変化する池の表情

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マイナウ島はボーデン湖にあり、
花の島としてヨーロッパでも名高い。コンスタンツから遊覧船で行くことができる。船着場を降りると入場ゲートがあり、島がまるごと庭園になっていることが解る。
訪れた6月はちょうど、薔薇が満開であった。薔薇はその美しさだけではなく、香りを同時に楽しむことができる。色々な種類の薔薇に、それぞれ鼻を寄せて香りを胸いっぱいに吸い込んだ。
島には教会や、レストラン、カフェもある。カフェで、黒い森(シュヴァルツヴァルト地方)の銘菓、その名も黒い森(キルシュトルテ)を食べた。
島を巡る遊歩道沿いには、様々な趣向を凝らした庭があり、気持ち良く散歩ができる。湖畔からの爽やかな風が優しく頬を撫でてゆく。ここでは、鳥たちの囀る声までもが、美しく響き渡るように感じた。

遊覧船から見た
マイナウ島

教会の内部



美しいローズガーデン



遊歩道のベンチから見たボーデン湖
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ライン川の宝石と讃えられる美しい町、
シュタイン・アム・ライン(Stein Am Rhein)は世界遺産に登録されている。私は、ドイツのコンスタンツから遊覧船に乗って、日帰りで行った。ライン川の両岸には、名も知らぬ美しい村々が連なり、宝石の首飾りのようであった。
町に着くと、まず市庁舎広場に向かった。広場に面する建物の壁には、それぞれ美しい絵が描かれている。端から一つ一つ眺めてゆく。私は特にアロイス・カリジェの絵が気に入った。
町を一通り見てから、遥か小高い丘の上にある城へ向かった。ひたすら、上に上に、上ってゆく。ただ、上から眺めるその美しさを確かめるために。
城はあいにく、改修工事のため閉まっていたが、苦労して上がった者にしか見ることができない至福の眺めは、素晴らしかった。しばし、エメラルド色に輝く
ライン川の宝石に見入っていた。
帰りの船で、ドイツ人と談笑した。60年前、この近くに疎開していたため助かったという。ミュンヘン(Munchen)と大きく書いてある真っ赤なシャツを着ていた。サッカーファンかしらと思い聞くと、「ミュンヘンに住んでいるから」とのこと。自分の住む町に対する愛情が伝わって来て、微笑ましかった。途中の村で先に降りた彼は、桟橋からものすごい勢いで両手を振ってくれた。


ライン川の美しい村々




市庁舎広場にて

アロイス・カリジェの壁画


まさに
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メーアスブルクは、コンスタンツから遊覧船で30分程のボーデン湖のほとりにある。ドイツ特有の木組みが美しい家並みと、新旧2つの城が見所である。
ヨーロッパ好きの人は、北欧やドイツが好きな北派とイタリアやスペイン、ポルトガルが好きな南派に別れると言う。どちらも美しく甲乙付け難いが、私は断然南欧が好きだ。少々壁が薄汚れていても、それを上回る圧倒的な強い美しさを感じるからである。
だが、久々にドイツの町並みを見て、その潔癖な美しさにも心惹かれた。壁は綺麗なパステルカラーにきちっと塗られ、隙が無い。美人にも色々なタイプがあるけれど、町並みの美しさもそれぞれである。単に好みと片付けられない、法則があるのだろうか。
美の法則は、皆謎に包まれている。

パステルカラーに塗られた町並み



ドイツ特有の木組みが美しい家々



隙の無い町並み

城からの眺め
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コンスタンツは
ボーデン湖畔では、最大の町である。船で着くと、妖艶な女性像インペリアが迎えてくれる。
夏のシーズン中は、ここからスイスのシュタイン・アム・ラインや世界遺産のライヒェナウ島、花の島マイナウ島など湖畔の町や村に向かう遊覧船が出ていて便利である。旧市街にある大聖堂も美しい。ステンドグラスの鮮やかな色使いや風情にドイツらしさを感じた。
町を歩いてお腹が減ってきたところに、ちょうどノルトゼー(NORDSEE)を見つけた。ドイツ資本のチェーン店で、ニシンやサーモン、小エビのマリネやサンドウィッチなど魚介類を使った料理が気軽に食べられる。旅先で脂っこい食事に疲れた時は、有り難い店である。お決まりのニシンのサンドウィッチと、小エビのマリネが乗った大きな野菜サラダを食べた。


妖艶な女性像インペリアが見守る


コンスタンツでは、小さな島に建つ
シュタイゲンベルガー・インゼルホテル(Steigenberger Inselhotel)に泊まった。13世紀に建てられたドミニカ修道院をツェッペリン伯爵が1875年にホテルに改築したと言う。回廊に描かれた壁画が、修道院だった頃の面影を今に伝えている。私の泊まった部屋は、とてもモダンな造りで、好みとは違った。が、部屋の窓から見た朝焼けに輝く
ボーデン湖は美しかった。