永遠の旅人  美を巡る彷徨

旅で訪れた美しい国や村、街並み、建築等を、撮りためた写真と共に、思いつくまま綴ります

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このページのトップへ

バンベルク(Bamberg)  ドイツ

バンベルク(Bamberg)はとりわけ美しかった。ドイツでは、ローデンブルクなどと並びベスト5に入るのではないか。レグニッツ川を渡り門をくぐると、戦禍を免れた昔のままの町並みが広がる。有名なニュルンベルクやヴュルツブルクを訪れて、今ひとつ気持が乗らなかったのは、季節外れの雨のせいではなかった。戦後再生された町もそれなりに美しいけれど、何かが足りない。失ったものは、あまりにも大きい。日本で、歴史について普段あまり考えなくても生活できてしまうのは、その何事も無かったような近代的な町並みと無関係ではない。バンベルクの美しさが、私に気付かせてくれる。

大聖堂でオルガンコンサートを聴いて、旧宮殿と新宮殿を見学して、高台から町を見下ろし、路地を隈なく彷徨い歩いて日本のガイドブックに載っているものは一応全て見たはずであった。が、本屋で現地のガイドブックを立ち読みしていたら、絵画のコレクションで有名なB邸があるという。帰りの電車には、まだ時間があったので、急いで向かった。
辿り着くと、大きな門は堅く閉ざされていた。近くにいたお婆さんに尋ねると「さあ?」と首を傾げるばかり。あきらめきれずに、通りがかった買い物帰りのお爺さんに「この美術館は、お休みなのですか。」と聞くと、「ここはプライベートハウスだから公開はしていないんだよ。・・・でも特別に見れるよ。」とのこと。「???」。訳も分からず後を着いてゆくと、お爺さんは徐に大きな鍵を取り出し門を開けてくれた。「どうぞ」。「えっ?えーっ!!」。何と、買い物帰りのお爺さんは、宮殿のように壮麗な館のオーナーであった。その館はギャラリーで、特別展の時だけ公開するとのこと。ここで企画した展覧会が、海外の美術館にも巡回すると言う。ロシア美術が得意のようだ。
鮮やかな色の漆喰装飾に覆われた階段を上り、中庭に出る。私の大好きなイタリア式庭園に似ている。勇気を出して「写真を撮っても良いですか」と聞くと、「どうぞ」とのこと。遠慮がちに、少しだけ写した。アラビアの風景が壁に描かれた部屋に入ると、ダリの絵があった。ここで私は痛恨のミスをした。おそらくその一言で、私の底の浅さ(美術に対する教養の程度)を露呈してしまったに違い無い。まあ、しょうがない。事実なのだから。絵を数点見た後、上階の美しいサロンとホールを見せて頂いてお別れとなった。心からお礼を言い、旅の記念に彼の写真を撮らせてもらった。斜め下を向いて微笑む良い写真が撮れた。さよならの握手をして、門を出た。

旅の出会いは不思議だ。日常では、決して出会うことのない人々に出会う。だが、結局その出会いも、自分の身の丈に合っていなければ奥行きがない。私が英語とドイツ語が堪能で美術に深い知識があったなら、この出会いはさらに格別なものになっていたかも知れない。とは言え、見ず知らずの東洋からの旅人を家に招き入れてコレクションを見せてくれたのだから、私の第一印象は良かったのだろうと思う。
美しいバンベルクは、様々な感慨を私の胸に残して、記憶の中で輝き続ける。
バンベルク1
レグニッツ川の中島に建つ美しい旧市庁舎
バンベルク2
様々な角度から眺める
バンベルク3

バンベルク4
この門をくぐると戦禍を免れた美しい町並みが広がる
バンベルク5
素晴らしい壁画
バンベルク6
1237年に完成された大聖堂
バンベルク7

バンベルク8
大聖堂でパイプオルガンのコンサートを聴いた
バンベルク9
どこを見ても美しい路地が連なる
バンベルク10
静かな路地を隈なく歩く
バンベルク11

バンベルク13

バンベルク14
小ヴェネツィアと呼ばれる川沿いの景色
バンベルク16
高台から町を眺める
バンベルク17
壮麗な館、B邸の大きな門
(プライベートハウスのため、邸内の写真掲載は控えます。)

ブログランキングに参加しています。クリックして頂けると嬉しいです♪
←Click Please
スポンサーサイト

テーマ:ヨーロッパ旅行記 - ジャンル:旅行

このページのトップへ

FC2Ad

カレンダー

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

プロフィール

ちっち

Author:ちっち
海外旅行が大好きです。
これまでヨーロッパを中心に31カ国を訪れ、渡航回数32回、渡航日数532日間になりました。特にフランスとイタリアが好きです。
どうぞよろしくお願い致します。



~~~~~~~~~~~~~~~~
当ブログに掲載されている写真や文章を転載・転用することは、固くお断り致します。

FC2カウンター

カテゴリー

ブログ内検索

最近の記事

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSリンク

フリーエリア

←♪♪

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。